​✨💎『純白の仮面(ペルソナ)は剥がれない』💎✨​―― Sodashi(JPN) 全記録 ―― 第15話

​✨💎『純白の仮面(ペルソナ)は剥がれない』💎✨​

​🐎【第15話】泥濘(ぬかるみ)の勲章、白銀の戦士へ 🐎

​🌨️―― 2022.2.20 東京 11R フェブラリーS ――🌨️

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​2022年2月20日。東京レース場の空は小雨に煙り、足元のダートは水分を含んで黒ずんだ「重馬場」。

​それは、中京のあの日と同じように、私の純白を泥で塗り潰そうとする不吉な舞台装置に見えました。✨

​パドックに足を踏み入れた瞬間、私を包んだのは、かつての熱狂とは違う「冷めた好奇心」の視線。

​「また泥まみれになるのか?」「ソダシはもう、客寄せパンダ(アイドル)に過ぎない」

​心ない囁きが、雨音に混じって私の耳に届きます。

​(……ふふ、お黙りなさいな。皆様、私がまだあの日と同じように、砂の一粒に怯えて震えるお姫様だとお思い? ……今日の私は、少しばかり『執念深い』ですわよ。……絶望をご用意して、待っていなさいな) 📸💎

​🚪 【覚醒:戦場へ向かう『黒いルージュ』】

​ゲートの中。雨を吸って、鉄の塊のように黒く光る砂を見つめ、私は静かに、不敵に微笑みました。

​隣からは、砂の猛者たちの荒い息遣いと、重戦車のような威圧感。

​(……今浪さん、見ていてくださいまし。今日の私は、真っ白なままでは帰りません。……泥に汚れ、砂を噛み、それでも誰よりも気高く、誰よりも速く駆け抜ける……。真の女王の姿、その目に焼き付けなさいな!) 🚪⚡️

​ガシャン! 扉が開くと同時に、私は弾丸のように、地響きを立てて飛び出しました。

​🏁 砂塵の中、凛として咲く「白」

​ハロンタイムは12.2 – 11.0 – 11.3……。芝並みの超高速ラップ。

​重馬場のダートは、飛んでくる泥の礫(つぶて)が中京の時よりも重く、容赦なく私の顔を、瞳を、自慢の白い姿を叩きつけます。

​けれど、もう目は逸らしません。

​(……痛い? 汚れる? だから何ですの! この泥は、私が今、この場所で戦っている証。私の美しさを、より鮮明に際立たせるための『シャドウ』ですわ!!) 🐎💨🔥

​3コーナー、4コーナー。私は先行集団の外目、最も激しく砂が舞い踊る「死地」を、自ら選ぶように突き進みます。

​その瞬間、スタンドから大きな、けれど困惑の混じった**「おおおおっ……!?」**という声が上がりました。

​「ソダシだ! ソダシが外から来ている!」「あんなに泥を浴びて、止まらないのか!?」

​直線。カフェファラオさんが次元の違うキレ味で抜け出していきますが、私は必死に、泥濘を蹴り飛ばして食らいつきました。

​一歩踏み出すごとに、純白のドレスが茶色く、黒く染まっていく。

​けれど、私の魂は、かつてないほど白く、神々しいまでに純粋に燃え盛っていました。

​(……見なさい! これが、屈辱を糧に覚醒した、私の本気ですわ!!) ⚡️💎

​ゴール。

​3着。

​先頭のウマ娘には届きませんでしたが、私は芝の女王として、砂の猛者たちを真っ向からねじ伏せ、掲示板の頂点へと返り咲いたのです。

​🌙 「汚れを知った」女王の凱旋

​引き上げてくる私を、今浪さんが……今度は、涙を浮かべながら、震える手で誇らしげに迎えてくれました。

​私の顔は泥で真っ黒。瞳の周りだけが、奇跡のように白く輝いています。🧼🫧

​(……今浪さん、どうかしら。今の私、世界で一番『泥』が似合う、美しい戦士に見えまして? ……ふふ、驚かないで。汚れなんて、洗えば落ちますわ。でも、この泥の中で掴み取った『誇り』だけは、一生、私の血肉として残り続けるのです) 🍎🧴

​スタンドからは、いつの間にか「ソダシ……!」「よくやった!!」という、魂を揺さぶるような拍手が降り注いでいました。

​かつての「アイドル」への憐れみは消え、そこには一人の戦士への、純粋な敬意が溢れていました。

​「……お聞きなさい、下界の皆様。汚れを知らない白は、ただの『奇跡』。けれど、泥を知り、それを踏み越えてなお輝く白は……『不屈』という名の芸術ですの。……さあ、次は春。私の庭(ヴィクトリアマイル)で、この汚れを最高のダイヤモンドに変えて差し上げますわ!」 🐎🏁🤍

​女王は、泥だらけの顔で、かつてないほど晴れやかに、不敵に笑いました。

​それは、白きヒロインが、誰にも壊せない「真のカリスマ」へと進化した、歴史的な瞬間でした。

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