​🌹『メイケイエール様は止まらない!―白いシャドーロールの爆走お嬢様日記―』🐎💨  第24話

​🌹メイケイエール様は止まらない!暴走お嬢様日記🐎💨

​🐎 第24話:2023年、肉体の完成(494kg) —美しさの増量、あるいは食欲の女王— 🍎✨

​2023年、春。滋賀県・栗東トレーニングセンター。

朝靄が立ち込める静かな厩舎街に、今日も今日とてメイケイエール厩舎から「悲鳴」にも似た絶叫が響き渡っていました。📢💥

​「お、お嬢様! またですか!? さっき特注のカイバ(食事)を差し上げたばかりでしょうに! まるでダイソンの掃除機みたいな勢いで吸い込まないでください!!」😫💦

​厩務員さんが空っぽになった飼葉桶を抱えて、膝から崩れ落ちます。

そこには、大麦やエン麦、リンゴにニンジン、さらには特製の栄養剤までが山盛りだったはずなのに……。今や、一粒の残しもなくピカピカに舐めとられ、お嬢様の「完食ですわ!」という満足げな鼻息だけが虚しく響いていました。

​『……あら。失礼なことを仰いますわね。私はただ、香港での長旅で削ぎ落とされた「ロイヤル・エナジー」を、春の祭典(高松宮記念)に向けて充填しているだけですわ。見てくださいまし、この神々しいまでの光沢を!』💅💎

​お嬢様がドヤ顔で振り返り、尻尾をバサリと振ると、そこには以前よりも一回り、いや二回りほど逞しくなった「鋼の馬体」がありました。

運命の計量日。モニターに表示された数字は、なんと前戦からさらに増え、ついに大台目前の494kg!! 📈💥

​「494kg……!? デビューの時から50kg近く増えてるじゃないですか! お嬢様、これは流石に『食べすぎ』の領域ですわ! このままじゃ、自慢の細い足が重さに耐えきれなくなりますよ!」

​スタッフの必死の説得に、お嬢様は優雅に首を傾げ、近くにあった最高級の乾草をデザート代わりに食みながら、涼しい顔で返しました。🌿✨

​『……おほほ! 無知とは罪なものですわね。これは「脂肪」などという下俗なものではありません。勝利を確実に手繰り寄せるための「美の蓄積」……いわばロイヤル・バルクですわ。この重厚感こそが、真の女王に相応しい威圧感(オーラ)を生むのです。池添様だって、きっとこのグラマラスな私に惚れ直してくださいますわ!』💅🌹

​ちょうどそこへ通りかかった池添謙一は、お嬢様のパンパンに張ったトモ(後ろ足の筋肉)をペシッと叩いて、苦笑いを浮かべました。

「……エール、確かにパワーは過去最高だけどな。でもお前、これ以上重くなったら、俺の腕の筋肉が先に限界を迎えるんだよ。分かってるか? 45度の角度で耐えるのも楽じゃないんだぞ。」🤝💦

​「ほら、池添さんも困ってるじゃないですか! 今日からリンゴは半分、夜のおやつは抜き! トレーニングメニューも坂路を一本追加ですからね!」

​『……なんですって!? おやつ抜き!? それに坂路の追加!? そんなの、女王に対する国家反逆罪ですわ! 池添様、今の不届きな発言、今すぐ取り消させてくださいまし!!』🔥🌪️

​お嬢様は猛烈に首を振り回し、厩舎の中に「エール旋風」を巻き起こします。

暴走お嬢様ならぬ、**「爆食お嬢様」**への完全進化。

しかし、この494kgという数字は、決してただのワガママの結果ではありませんでした。

激しすぎる気性を力でねじ伏せ、超高速のラップを最後まで維持するための、文字通り「世界と戦うための重武装」。

​通りがかる他厩舎のスタッフたちも、その圧倒的なボリューム感に足を止め、思わず呟きます。

「おい、メイケイエールの馬体……もはやスプリンターの域を超えてないか? 猛獣というか、重戦車だろあれ。」

「あの肉体で本気を出されたら、芝がめくれ上がるんじゃねえか……?」

​『……ふん。皆様、私の究極の美に圧倒されて言葉も出ないようですわね。宜しくてよ、この494kgの「完全体メイケイエール」、次戦の中京でたっぷりとお披露目して差し上げますわ!』💅👑

​食欲とプライド、そして無限のエネルギーをその身に宿して、お嬢様はいよいよ、運命の2023年シーズンへと駆け出します。🐾🔥

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