​👑 ✨ 『レオン狂想曲〜それでもあなたが好きだった〜』✨ 👑 第11話

✨👑 『レオン狂想曲〜それでもあなたが好きだった〜』 👑✨

​📖 第11話|波乱の伏兵!暁光賞🌸🏆⚡️

​春の暖かな日差しが包み込む東海スタジアム🌸✨

クラシック最高峰のG1決戦『暁光賞』の開幕を迎え、観客席は超満員の熱気と歓声で激しく揺れていました!グラウンドは最高のコンディションを誇る極上の天然芝ターフ🌱✨

​VIP観覧エリアの最前列では、クラブオーナーの金条豊(きんじょう ゆたか)が高級シルクのハンカチを握りしめ、すでに胸を熱くたぎらせていました!

​「ううっ……見ているか宿舎長……っ! 😭✨ 無敗のまま迎えるクラシック初戦! 『歴史に名を刻むのは私だ』という王者の気品が、全身から光となって溢れ出しているのだ……っ! なんという尊い佇まいなのだ……っ! (感涙で目頭を押さえる金条オーナー)」

​一方、一般関係者エリアの一角では、昆虫の生態や構造に異常なほど詳しいスタッフ・ファブルが、真顔で腕を組みながら藤波宿舎長へ語りかけていました!

​「宿舎長。本日のレオンのコンディションですが、トノサマバッタの跳躍前傾姿勢と同じ理想的な角度に達しています。相手の風圧を完全に計算に入れ、ナナフシの擬態のように相手の視界から自然と消える走路取りを徹底すれば、空気抵抗を極限まで削ぎ落とした走りが可能です」

​「その通りだファブル! 😭👏✨ 見よあの隙のない佇まい! レオン君のあの佇まいは、『宿舎の館内清掃ルールを完璧に遵守せよ』という私の教えを、最高の美学で実証してくれている証に他ならない……っ! 涙でコースが見えん……っ! 😭✨」

​「待ってください宿舎長! 寮の清掃ルールではなく昆虫の風圧力学の解説です! 清掃と空気抵抗を一緒にしないでいただきたい!」

​「言わずとも分かっている! つまり『明日からの全寮生夕食メニューに、高タンパクな特製ナッツアソートを追加せよ』という深遠なメッセージだな……っ!? 今すぐ厨房へ指示を出してまいる! ✊🔥✨」

​「(……あの、お二人とも? そろそろ本番のお時間でございますのに…… 🌸💦)」

​一人でVIP席から熱い視線を送る金条オーナーと、相変わらず明後日の方向へ走っていく宿舎長&昆虫理論を語るファブル。

それぞれ噛み合わない熱量で盛り上がる大人たちを見送りながら、楓は可憐に冷や汗を拭い、花が咲くような愛らしい笑顔でレオンへ歩み寄りました🌸✨👗

​「レオン様、いよいよクラシック初戦でございますね。お怪我のないよう、思い切り走ってきてくださいませ 🌸✨」

​スタートエリアへ向かおうとしたその瞬間、ファブルがすかさず割り込んでレオンへ真顔で告げます!

​「レオン。先頭集団の影に隠れ、オオカマキリの捕食前のような静けさで気配を消しなさい。相手が警戒を解いた瞬間に一気に前に出るのです。そうすれば空気抵抗を最小限に抑えられます」

​真顔で昆虫の生態論を叩き込むファブル✨

​「……? オオカマキリの……気配を消す、ですか……?👑💦」

​完璧なカリスマであるはずのレオンも、ファブルのあまりに独特なアドバイスには一瞬アンバー色の瞳をパチクリとさせ、心底不思議そうに首を傾げていました👀💦

​「(……ファブル様のお話、やはりレオン様にも理解できませんのね…… 🌸💦)」

​白く細い手でそっと口元を覆い、苦笑いを浮かべる楓🌸💧 ですが、そんなカオスなやり取りを吹き飛ばすように、スタジアム全体を激しく揺らす大ファンファーレが鳴り響きました!🎺💥🏃‍♂️💨

​同世代トップレベルのサラメンたちの頂点をかけた戦いの火蓋が切って落とされます!🔥🏃‍♂️💨

​レースを引っ張るのは、果敢に先頭へ躍り出た『アダムス・クラウン』と『フェイト・アロー』! 絶好のグラウンドを勢いよく飛ばし、激しいペースを刻みます!

​一方、無敗の絶対王者として誰もが認める期待の筆頭として熱視線を背負うレオンは、ファブルの「気品ある気配の消し方」を意識し、後方のインコースで静かに力を溜める展開を選択しました👑✨

​ですが——このレースには、他校が仕掛けた徹底的な「レオン包囲網」が待ち受けていたのです!

​最終コーナーに差し掛かった瞬間、後方から一気にスパートをかけようとしたレオンの目の前に、実力派のライバルたちが立ち塞がります!

​「かかった! レオンが内に籠もったぞ……今だ、出口を塞げ!」

外側から『ペルシアン・ヴァンプ』と『ダーク・クリスタル』が示し合わせたようにぴったりと蓋をし、前方の僅かな隙間を完全に封鎖!

​(……くっ、進路が……! 完全に囲まれている……!? 👑💦)

​「ハハッ! さすがの黄金の王も、この狭い進路からじゃ自慢のスプリントは解き放てまい!」

進路を削り取られたレオンの焦りを前に、ニヤリと笑みを浮かべるダーク・クリスタル!

​進路を失い、力走するタイミングを完全に逸してしまったレオン。その緊迫した攻防のさらに外から、怒涛の勢いで突き抜けてきたのは、ノーマークだった伏兵『ヴォルテックス・アイ』でした!

​「王者包囲網に気を取られてる隙だらけだぜ! 勝利をいただくのは……この俺だぁっ!!」

飛び散る汗とともに咆哮を上げ、圧倒的なパワースプリントで一気に先頭争いへ躍り出ます!

​(……しまっ……!? 👑💦)

​必死に追撃の足を見せるものの、徹底的なマークに足元をすくわれたレオンと前を行く集団との差は縮まらず……!

​「いける……いけるぞ! 俺が……あのレオンを破ってG1を制するんだーっ!!」

歓喜の叫びとともに、1着でゴール板を駆け抜けたのは伏兵ヴォルテックス・アイ!

​そして、最後まで密着した包囲網を抜け出せなかったレオンは、まさかの『5着』でゴール板を駆け抜け、無敗の記録がここに潰えたのです……!💥😱😭

​スタジアム全体に息をのむ静寂とショックが広がります……!

​ですが——ゴールを駆け抜けたレオンは、一瞬だけ瞳に悔しさを滲ませながらも、すぐさま完璧な「黄金の王」としての佇まいを取り戻しました👑✨

​大歓声ではなく困惑と静寂に包まれる観客席に向けて、ゆっくりと歩みを進めると、胸に手を当てて深く、美しく一礼してみせたのです。そして、落胆するファンに向けて、いつもの優雅で気品あふれるロイヤルスマイルを浮かべて手を振ってみせました!👋✨

​「……っ!? レオン様……っ! 負けてもなんてお美しく神々しいの……っ! 😭✨」

​「最後まで王者の気品を失わないなんて……やっぱり本物のカリスマよ……っ! 💖✨」

​その完璧な神対応に、スタジアムは再び割れんばかりの歓声と拍手の嵐に包まれます!

​「なるほど……! オオカマキリの擬態を極めすぎた結果、相手ではなく運命の神にまで気配を消しすぎてしまったか……! だが、あのファンサービスでの空気の掌握術はまさにハチの集団統率そのもの……完璧だレオン!」

​「見事だファブル! 😭👏✨ 見よ、あの神々しいファンサービス! 敗北の試練すら自らの美学に変えて大歓声に応えるレオン君の立ち振る舞いは、我が藤波宿舎の『どんな困難に直面しても誇り高く笑顔を忘れるな』という宿舎長訓示を、完璧に体現してくれた証に他ならない……っ! 涙でタオルが絞れるぞ……っ! 😭✨」

​観覧エリアで大勘違いの解説を繰り広げるファブルと、感涙で大号泣する宿舎長!

​そして、観客席の最前列では、浜崎葵(はまさき あおい)がデコうちわを抱えて大号泣していました!📣😭

​「きゃああああんっ……!! レオン様ーっ! 悔しいわ……悔しすぎるわーっ! でも負けても世界一格好いいロイヤルスマイルをありがとうーっ! マネージャー! あんたのサポートが足りないからレオン様が苦労するのよーっ! 次は私の手縫い抱き枕で癒やして差し上げるんだからーっ! 📣✨😭👏(特大のうちわを振り回して大叫びする葵)」

​「……ううっ! 敗れてなお、凛と佇みファンを魅了するあの姿……! 『一度の敗北など、真の戴冠への試練に過ぎない』という不屈の誓いそのものだ……っ! なんという誇り高き男だ君は……っ! (VIP席でボロボロと大粒の涙を流しながら、一人立ち上がって熱い拍手を送る金条オーナー)」😭👏✨

​大波乱の幕切れ。完璧なファンサービスでファンを沸かせながらも、満場の歓声に包まれた華やかな場所での出来事は幕を閉じました……✨🏆👑

​ですが——格式ある表彰式が終わり、熱狂の喧騒から完全に遮断された重厚な控室へと戻った瞬間、世界の空気は冷たく凍りつき、歪んだ狂気の静寂へと一変したのです……🗝️💔🥀

​重厚な鍵がカチャリと閉まる冷たい音。

照明が落とされ、薔薇の濃厚な香りが立ち込める暗がりの中——そこには、お母様(レディラーダ)の膝に顔をうずめ、激しく体を震わせているレオンの姿がありました🔒🖤

​「……うう……ママン……っ……! 嫌だ……僕が負けるなんて嫌だ……っ! 💦😭」

​皆の前に見せる完璧で高貴な「黄金の王」の姿はどこにもありません。

お母様の膝に抱かれ、特注の銀飾り付き哺乳瓶からコンディショニングドリンクを啜りながら、しゃくりあげるように甘える完璧な「赤ちゃん」へと退行していたのです🍼💔

​「ママン……っ! 楓ちゃんが……楓ちゃんが応援してくれなかったからだ……っ! 楓ちゃんが僕だけを見ていてくれなかったから、僕は負けちゃったんだよぉ……っ! 😭💦」

​お母様のドレスにしがみつきながら、幼児化した言葉で楓へ理不尽な責任をなすりつけるレオン。

​「まあまあ、かわいそうな私のレオン……。大丈夫ですよ、ママンはずっとあなたの味方ですからね……」

​お母様は優しくレオンの髪を撫で降ろし、ゆっくりと顔を上げました。

そして——その部屋の隅で固まっている楓へ向けて、氷のように冷酷で凶暴な光を孕んだ瞳を向けたのです❄️🖤

​「……お聞きになりまして、楓さん?」

​立ち上がり、お母様の背後に隠れるように静かになったレオン。

お母様は一切の温度を感じさせない冷ややかな微笑みを浮かべたまんま、一歩一歩、楓へと歩み寄ってきたのです🌹🖤

​「我が家の完璧なレオンが敗北を喫するなど、本来あり得ないこと。……あなたがレオンを不安にさせ、集中を乱したせいですわ。……フィアンセとして、あまりにも不行き届きで無責任ではありませんこと?」

​突きつけられる、背筋が凍りつくような冷酷な品定めと排斥の圧力🥀🖤

​「っ……お母様……わたくしは…… 🌸💧」

​あまりの理不尽さと圧倒的な威圧感に、冷や汗を流しながら絶句する楓🌸💧

するとその時、お母様の影からすっと伸びてきたレオンの手が、楓の白く細い手首を握りつぶさんばかりの力で強く、強く締め上げてきたのです💥💔

​「……そうだよ、楓さん。君が僕から目を逸らすから……僕を不安にさせるからだ……。次からは、一秒だって僕から目を逸らしちゃダメだからね……?」

​冷たいアンバー色の瞳で、逃げ場を塞ぐように迫ってくるレオンの不気味な執着と重い圧。

​(お母様からの恐ろしいお責め……そして、レオン様のこの理不尽で狂おしいほどの締め付け…… 🌸💧)

​無敗の栄光が潰えた密室の中で、二つの歪んだ愛の挟み撃ちに遭い、冷や汗と動悸に震えながら、楓はただ言葉を飲み込んで耐え続けるのでした……✨👑💖

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